チャリティーコンサート
4年目にしてやっと友人との約束を果たすことができました。
2011年の秋に私のオランダの留学生活が始まりました。
その年の3月に起きた東日本大震災のことがあり
私が日本人だと気付くと会って間もない人達が私の家族や友人の心配をしてくれました。
その中で一人、当時2年生に在籍していた声楽科の友人が
チャリティーコンサートの話を持ちかけてくれましたが、
私はオランダの生活にまだ馴染めず、
英語でのコミュニケーションにも苦労していた為、
コンサートをやる余裕がありませんでした。
心の奥底でずっと気になっていた友人の気持ちを無駄にしない為にも、
オランダ生活4年目を迎えた今年、
ついにチャリティーコンサートを実現することができました。
声楽科2名、バイオリニスト1名で、
昨年の9月から何度も打ち合わせを行い、
今年の1月からは日本語を知らない彼女たちが
日本の唄を歌うために毎週リハーサルを重ねました。
聴衆の方に東北の現状を知って頂くために写真を送って下さった方々、
曲のアレンジ、ポスターのデザインを無償で考えて下さった方々、
お店や学校にポスターを張らせて下さった方々、
演奏会場に使わせていただいた教会の方々、
そして、情熱溢れる3人の友人たちに心から感謝しております。
また、たくさんの方々がコンサートに足を運んで下さり、募金をして頂き、
国を越えた協力に大変ありがたく思っております。
リハーサルのときから友人が奏でる日本の音楽に胸が熱くなり、
言葉がわからなくても日本の楽曲に涙を流してくだったお客様を目にして、
音楽の力を感じるとともに
日本の音楽の美しさを改めて知ることができました。
集まった募金は震災で両親を亡くされた子供たちの生活や就学の補助に使われます。
東北の子供たちの未来が少しでも明るく保障されたものになるよう
これからも微力ながらお手伝いをさせて頂きたいと思います。
コンサートはこちらでご覧になれます。